<助成団体活動取材ノート> Vol,01 松代復興応援実行委員会

※OneNagano CM 第2弾撮影時のひとコマ。
 今回取材を伺いました西澤さんは前列右側のかたです。

 松代復興応援実行委員会の西澤淑恵さんをお訪ねしお話を伺いました。
まず、実行委員会立ち上げの経過をお聞きしたところ、松代地区に設置されていた災害ボランティアセンター南部サテライト が閉鎖されたときに、これからは自分たちで何とかしなきゃ!という機運が生まれたそうです。11月初めから活動を自主的に始め、住民自治協議会とも協力関係を築き、12月に正式に実行委員会を立ち上げられたそうです。盤石な組織体制をとりつつも現場で動く方々が自主性をもって動ける応用力も兼ね備え、持ち味がとてもよい形で発揮されていると感じました。

 具体的な活動の一つ、訪問・居場所プロジェクトでは情報誌「あったかつうしん」のポスティングによる配布や「まちの保健室」の運営などで、被災された方と直接コミュニケーションをとる丁寧な活動をされています。

 「あったかつうしん」に手作りマスクの引換券もつけたり、図書のリユースもしていたり、今その時必要なことを機を逃さず実行されている行動力にはただただ感心するばかりでした。

 お訪ねしたその日も朝からポスティングをされていたとのことで、汗だくで私たちの取材に答えていただきました。お疲れのところありがとうございました!

 そんな中、いま、活動しながら気になっていらっしゃることの一つに、被災された方と被災されていない方との温度差のお話がありました。松代地区の中でも被災されていない地区の方は災害があまり自分事として捉えられていないのではないかと。「平時にできないことは有事には絶対できない」。これは一般的にもよく言われる言葉ではありますが、実際に被災地支援を行っている西澤さんからお聞きすると、とても説得力がありました。そして、被災者支援という形でいま行っている活動は、実は災害時だけの対処活動ではなく、地域福祉、地域力をつくる活動なんだというお話がとても心に残りました。災害は起きない方がもちろん良いのだけれど、起きてしまったらそれも経験としていかに未来につなげるかが重要なんですね。

 松代復興応援実行委員会さんの今後の活動にさらに注目したいと思います!

-取材日:2020.6.2-