<助成団体活動取材ノート> Vol,22 穂保希望のつどい実行委員会

「復興タイムズ」編集会議の様子

穂保希望のつどい実行委員会の皆さんが取り組んでいる「復興タイムス」の編集会議にお伺いし話し合いの様子を取材しました。

穂保希望のつどい実行委員会は、穂保区民の皆さんが被災により自宅を離れて生活している状況の中、地域の情報伝達や要望の聞き取りなどが困難になっていることに危機感を持った住民有志の皆さんが立ち上げました。住民が交流できるサロンの開催や身近な地域の話題やイベント情報を掲載する情報誌を作って住民同士のつながりを維持する活動をしています。

コロナ禍にあってなかなか交流活動がかなわない状況がありましたが、2020年7月に拠点となる居場所「ほやすみ処」をオープンし、住民誰もがいつでも使える場所としてサロン活動も始まりました。

取材日は、その「ほやすみ処」に復興タイムスの編集担当の皆さんが集まり、9月発行の第3号と10月発行の特集号の記事内容について議論していました。

「被災後1年経ち、住民はようやく当時のことを話せるようになってきた。」「思いを口に出すことで気持ちが楽になることもある」などの意見が出され、特集号はインタビュー記事で構成することになりました。そして、被災者だけでなく、ボランティア側からの記憶やボランティアの支援が入った家の人の話も入れたいとの意見が出ると、当時どれだけ多くの人に助けられたかというエピソードが次々と出されました。

「NPOの支援でごみ置き場が地区内のいろんなところに設置されたのは本当に助かった。分別なしで次々と出しても翌日にはなくなってゴミの山になることがなかった。」と話す共同代表の芝波田英二さん。災害時のノウハウを持った県外の支援団体の迅速な対応が大きな支えとなったといいます。

同じく共同代表の土屋恵美子さんは、「多くのボランティアに助けてもらったこの長沼から、感謝の気持ちを伝えることはできないか。」と問いかけます。10月の1周年に向けて、地域として何ができるか実行委員会としても考えていくことになりました。

そのほか、住民が今知りたい情報は何か、支援団体からの情報はないか、など住民目線だからこそのきめ細かな記事内容が次々と決定されました。

2時間ほどの編集会議の後、「ほやすみ処」の看板を手に写真に納まった皆さんからは、未来につながる「希望」を支える力強さを感じました。

-取材:2020.8月-

穂保希望のつどい実行委員会と協力者の皆さん