<助成団体活動取材ノート> Vol,12 炊き出し救援チームHundredhands

今回は、炊き出し救援チームHundredhands代表の星野百代さんにお話を伺いました。

代表の星野さん

 Hundredhandsさんは、被災直後から避難所となった長野市三才の北部レクリエーションパークで炊き出し活動をされてきました。汁物をはじめとした温かい食事や野菜、子どもが喜ぶおやつの差し入れなど、避難者の気持ちに寄り添うメニューを提供されていました。

 10月20日から穂保高台避難公園を拠点に炊き出しの活動をすることになり、キッチンカーを運営されていてノウハウのあった星野さんを中心に、栄養の行き届いたバランスの良い、そして温かい食事が被災者やボランティアの方に届くよう、心を込めて活動をされていました。高台避難公園では、Hundredhandsさんの炊き出し以外にも物資の提供もされていたのですが、私がなるほど、と思ったのは、様々な物資の提供をする用意があっても、それを知ってもらって必要な人に配るには来てもらわないといけない、それにはそこで炊き出しをやっているということが人が集まる理由になるのだということでした。やはり、食べ物がある場所には人が集まりますよね。

 その後、拠点を国道沿いの書店に移し活動を続け、11月下旬からは各地区の公会堂等での炊き出しを中心としたサロン活動を行ってこられました。炊き出しのボランティア登録はなんと100人を超えていたそうです。本当に多くの方が「食」という最も必要で、最も気持ちが満たされるニーズに手を差し伸べてくれていたんですね。

コロナウィルス感染症の影響で、炊き出しをベースとしたサロン活動が出来なくなってしまいましたが、星野さんはそれについても冷静に語られます。

 「コロナはそれまでの活動を立ち止まって考える時期になりました。ずっと走り続けてきていて、活動の中身や組織体制などいろんなことが見直しの時期だったんだと思います。コロナで色々がストップせざるを得なくなったけれど、それなら、今後の活動に備える期間にしようと。それに、サロンの回数も徐々に減らして、今度は住民の方がご自分たちで行動をしようという流れがおき始めていました。」

 そうした充電期間も経て、Hundredhandsさんは現在、他の団体や住民の方と連携しながら支援活動を続けていらっしゃいます。

 「私たちが担うのは、あくまで住民の方や地域のバックアップ、フォローだと思います。地域と地域をつなげるなど広域で動いていかないといけないなと思います。」

 その言葉のとおり、Hundredhandsさんは今後、地区の安全防災セミナー等において非常食体験会や炊き出し体験などを実施し、住民の方が自立的に災害時に対応するためのお手伝いを予定されているようです。今後もHundredhandsさんの活動に注目したいと思います。

-2020.6.20-