<助成団体活動取材ノート> Vol,08翠翔会

翠翔会さん主催の「憩いと集い」イベントにお邪魔し、最高経営責任者の谷政実さんにお話を伺いました。

憩いと集いイベント 翠翔会さんブース

 この日、あいにくの雨模様ではありましたが、復興に向けた久しぶりの屋外イベントでもあり、親子連れを中心に次々とお客さんが来場されていました。

 翠翔会さんといえばおなじみのりんご飴や綿あめの屋台。真っ赤なりんご飴やカラフルな綿あめの看板が目を引きます。忙しく屋台で動き回る傍ら、お話をしてくださいました。

可愛い綿あめに心惹かれます

 「被災した翌日朝にはもう避難所で綿あめを始めましたよ。炊き出しはうちが一番早かったんじゃないかな。」と話す谷さん。翠翔会さんは、「信州を楽しくする」ために5年ほど前に谷さんを中心に会を立ち上げ、主に北信地域でプチ縁日や無料映画上映会の開催、綿菓子やポップコーンの配布等を通じて居場所づくりに取り組んでこられました。そうした長年の経験から屋台出店のノウハウは万全なので、いつでも出動態勢が整っているんだそうです。すごいですね。

 「支援する側がやりたいことではなく、被災した住民の方が何をしてほしいのか、ニーズに合った活動が必要だと思うんです。被災した時だからこそ、少しでも楽しい気分になれるようなものが必要と思って、屋台を出してるんです。」一言一言が明確で、信念が伝わってきました。

 屋台と並んでテントを張ったコーナーでは、専門家による生活相談も行っています。認定ストレスケアトレーナーのストレス相談が受けられるほか、保険のプロによる様々な相談に対応できるよう住民ニーズを意識しながら企画をされています。「設けてはいますが相談に来る方は正直あまりいなくて。」と苦笑いされる谷さんですが、いざとなれば相談できる体制があることが大事なのだと思います。

 翌週も別の場所での「憩いと集い」イベントにお邪魔しましたが、カラフルな綿あめコーナーに人が絶えることはありませんでした。「ちょっとした楽しみ」を多くの人に味わってもらえたことと思います。今後もたくさんの「楽しいこと」を作り続ける翠翔会さんの活動に注目したいと思います!

-取材日:2020.6.13-