6月20日に開催された「憩いと集い」イベントに出店されていた、めぐる食堂の林光得さんにお話を伺いました。
林さんが被災地への支援活動を始められたきっかけは、松代地区在住の友人からのタオルやシーツの提供の呼びかけに応じたことでした。
「それまで災害支援とか関わったことも無くて、自分になにかできる事があるとは思わなかったんですが、友人の呼びかけでタオルを集めたりシーツを集めたり。作業に必要な道具もないというので長靴やワイパーなどを買いにホームセンターに走ったり。最初は手あたり次第買っていたんですが、だんだん何を買うべきか明確になってきて。」
そうこうするうちに、避難所にいる方たちの支援が必要と聞き、本格的にボランティアとして参加することになり、当時「穂保被災者支援チーム」が行っていたおにぎり隊として炊き出し活動をされていたそうです。
「本当にやりがいがありました。自分が役に立てることがあるんだなあ、って。」
避難所が閉鎖されて以降は、宅配による食事提供の活動をされている林さんですが、そこにもこんな思いがありました。
「まず、おせち料理を届けたかったんです。被災された方がご自分でおせちが作れる環境ではなかったので、私たちが作ってお届けすることで少しでも楽しいお正月気分を味わってもらいたくて。」
穏やかにお話される林さんですが、被災された方のお手伝いをしたいという強い思いが伝わってきます。
現在は、同じく支援活動をされているHEARTY DECOさんと連携して手作りの惣菜等の宅配の活動を継続されていらっしゃいます。週に5日稼働するというその頻度に驚きですが、今後は宅配のニーズも落ち着くと見込まれるため、当面継続はしながらも数は減らしていくそうです。その一方で、週末の子どもの居場所、見守りのニーズに応える活動も展開していきたいとのこと。世代間の交流が生まれるような、地域づくり活動へのシフトも視野に入れていらっしゃる林さんのお話でした。
-取材日:2020.6.20-